572 :きまぐれ鬼女 2016/11/19(土) 14:02:26 ID:hVR
夜釣りをしていたら海に落ちた事。

ロング防波堤の先端でフィッシュイーターの大物狙いで夜釣りをしていたんだが、
あまりにも釣れなくて、立ち上がって体を動かそうとした瞬間、フラァっと海に落ちた。
多分長時間同じ姿勢で座っていたから、立ちくらみかなんか起こしたんだと思う。
ライフジャケットを着ていたから慌てて沈むなんて事は無かったんだが、
その日は新月大潮だった。
月明かりも無く、周囲に人工灯も無い真っ暗な海に落ちた。

だがそれより恐怖だったのは、その海域が恐らく日本一のサメの巣窟だと言う事。
s30年以降のサメによるタヒ傷事件の半数は我が県で、
市に限定しても全体の4分の1は私の住んでいる島、って言うくらいサメが多い。
3mオーバーのイタチザメが内湾を泳いでる、なんてのはしょっちゅうだし、
釣りしててサメが掛かる事も多い(大体ハリス噛み切られて終了するが)。
しかも私は、数日前同じ場所でコバンザメをリリースしている。
当然そのコバンザメがくっつく大型のサメが近くをウロウロしてるんじゃないかって考えるわな。
もしかして今日全然釣れなかったのも、サメを怖がって他の魚がそこから逃げたからじゃないかとか、
ツマグロザメ(1mないくらいの小型のサメ、群れる)に襲われたら
ジュラシックパークでコンピーに襲われてた人状態になるのかしら、とか、
もう真っ暗な海の中でいつサメに食われるかって恐怖で身が竦んだ。

でも一人で夜釣りに来ていたんだから、自分で動かなきゃどうしようも無い。
帽子とヘッドライトは咄嗟に手で抑えてまだ頭の上にあるんだけど、
ダツはサメ以上に多いからライトは点けられない。
サメも怖いけど、ダツに突進されて刺される怖さもよく分かってるから。
だから真っ暗な中をゆっくり、静かーに防波堤のヘチに張り付いて、
防波堤の中ほどにあるハシゴを目指して横移動した。
距離にして大体500m、波音も極力立てないように、防波堤から手足が離れないように、
ジリジリ移動してる間物凄く怖かった。
幸いハシゴに手が届いたからそこからよじ上って生還出来た
(潮位が下がってハシゴに手が届かなかったら更に500m移動して防波堤の根元まで行かなきゃいけなかった)。
無事に陸に戻れてから、人間って海の中では無力な生物だなってしみじみ思った。

まぁ、その後びしょ濡れのまま1時間くらい釣り続行したんだけどねw
私が落ちた衝撃で更に魚が逃げたのか、当然ボウズでしたw
続きを読む