341 :きまぐれ鬼女 2014/02/27(木) 18:56:58 ID:nbNOJs00
10人姉弟の6番目として戦中に生まれた母親は
3歳で終戦を迎え、6歳で樺太から日本に引き揚げてきた
奇跡的に一家全員が無事だったとはいえ日本での生活は苦しく
母親は中学こそ何とか卒業したものの下の弟妹の世話や家の手伝いに追われ
ほとんど勉強できなかったことに悔いを残していた
その後美容師の資格を取り、結婚後も美容師として働いていたが
俺が中学に入ると俺の教科書を借りて勉強を始めた
勉強自体がおよそ20年ぶり、しかも頭の回転も記憶力も10代のようにはいかない
それでも家事を終えた夜、一生懸命に教科書をめくりノートを取っていた
当時の俺は部活一筋で自主的に机に向かうのはテスト前くらいだったが
母親のそんな姿を見るうちに負けてらんねえみたいな謎のライバル心が湧き
自然と勉強する時間が増えていった
3歳で終戦を迎え、6歳で樺太から日本に引き揚げてきた
奇跡的に一家全員が無事だったとはいえ日本での生活は苦しく
母親は中学こそ何とか卒業したものの下の弟妹の世話や家の手伝いに追われ
ほとんど勉強できなかったことに悔いを残していた
その後美容師の資格を取り、結婚後も美容師として働いていたが
俺が中学に入ると俺の教科書を借りて勉強を始めた
勉強自体がおよそ20年ぶり、しかも頭の回転も記憶力も10代のようにはいかない
それでも家事を終えた夜、一生懸命に教科書をめくりノートを取っていた
当時の俺は部活一筋で自主的に机に向かうのはテスト前くらいだったが
母親のそんな姿を見るうちに負けてらんねえみたいな謎のライバル心が湧き
自然と勉強する時間が増えていった
米国留学中。初老の男性「子供の頃見た日本のロボットアニメが素晴らしかった。こんな作品を生み出せる文化を持った国に原爆を落としてしまった。日本人は米国を許してくれたのか?」
650: おさかなくわえた名無しさん 05/02/25 09:47:23 ID:VBcGkEaE
現在アメリカ留学中ですが,少し前にあるアメリカ人の初老の男性と話をする機会がありました.
「お前は日本人か?」
「そうです」
「そうか・・・日本人か.父は日本人と太平洋で戦った.」
「はぁ.」
「日本人の君に,聞いて欲しい話があるのだが...」
「子供の頃,自分の一番の楽しみは,土曜日の朝にテレビでアニメを見ることだった.
「その頃は,当然だがまだ白黒テレビで,窓においたアンテナをうまく調整しないと電波が入らない,
そういうテレビしかなかった.
「その頃にどんな番組を見ていたのか,今ではほとんど覚えていない,
が,ひとつだけ,今も忘れられない素晴らしい番組がある.
「その番組が見れるのは,本当に大気の状態がよいときに,
アンテナを正確にクリーブランドの放送局の方向にあわせた時に限られた.
「あんなに素晴らしい物語は,あれよりあとにも見たことがない.
ロボットたちが人間のように考え苦悩し,悪役のロボットたちにさえ,とても悲しい物語があったのだ.
「あれは,単なるアニメではない.もっと哲学に近い何かがある物語だった.
「未来の世界を描いたものだった.主人公はロボットの少年で,自由に空を飛ぶことが出来るんだ.
そう,少し変わった髪形をしていたな...
続きを読む「お前は日本人か?」
「そうです」
「そうか・・・日本人か.父は日本人と太平洋で戦った.」
「はぁ.」
「日本人の君に,聞いて欲しい話があるのだが...」
「子供の頃,自分の一番の楽しみは,土曜日の朝にテレビでアニメを見ることだった.
「その頃は,当然だがまだ白黒テレビで,窓においたアンテナをうまく調整しないと電波が入らない,
そういうテレビしかなかった.
「その頃にどんな番組を見ていたのか,今ではほとんど覚えていない,
が,ひとつだけ,今も忘れられない素晴らしい番組がある.
「その番組が見れるのは,本当に大気の状態がよいときに,
アンテナを正確にクリーブランドの放送局の方向にあわせた時に限られた.
「あんなに素晴らしい物語は,あれよりあとにも見たことがない.
ロボットたちが人間のように考え苦悩し,悪役のロボットたちにさえ,とても悲しい物語があったのだ.
「あれは,単なるアニメではない.もっと哲学に近い何かがある物語だった.
「未来の世界を描いたものだった.主人公はロボットの少年で,自由に空を飛ぶことが出来るんだ.
そう,少し変わった髪形をしていたな...